「星に願いを」とは何だったのか

 

 

12/15 EXTRA Yummy!!東京公演

行ってまいりました

 

 


星に願いを、ヤバかったです

 

 


玉森くんが「フルじゃないと意味ないから披露しない!!!」て強く言ってたから多分生で見ることはないんだろうな~と半ば諦めていたのに、冬コンで本当にフル尺でやるから驚いた。作品にかける情熱がすごい


歌を聞くだけだとまだぼんやりしていた世界観が、パフォーマンスを見ることで少しクリアになった気がしたのと、何よりその世界観に強く心を打たれたのでその勢いでブログ書いてます。

 

 


何かの解釈をするにあたって、この曲とこの曲は繋がってる!とかほかの世界を引っ張ってきてしまうのは、それぞれの歌の持つ世界を崩してしまう気がするのですが、星に願いをに関しては本人達の言動やライブの映像を見たらかんっっっぺきに繋がってたのでもう良いでしょう。笑

 

BE LOVEで育んでいた恋愛が、二人の別れにより無惨に引き裂かれる。非常に悲しいのに世界で一番優しくて綺麗な物語です。

 

 

 

 

 

まず1番は宮田くんのパート。歌うたいの格好をしてアコースティックギターを持って永遠の愛を歌っています。優しいのに男性の力強さや芯の強さも感じる透明な歌声がまっすぐ胸に届きます。

写真の中に存在する、星になった「」。ほとんどの方が思っているのと同じく、私もその女性は亡くなってしまったのだと思います。

それでも、永遠に叶わなくても思い続ける。もし生まれ変わったとしても同じく彼女と付き合うことを選ぶほど愛している。BE LOVEの歌詞に何度もあった「ずっと」が星に願いをでも使われ、さらにそれがこんなに永いものとなるなんて想像もしていませんでした。


この歌の発売日は七夕が近く本人達も「織姫と彦星みたいな感じ」と言及していたことから、七夕の夜に星空を見上げて歌っているのでしょうか。君のことを思って空を見るのは今もこれからも変わらないけど、今日は年に一度の織姫と彦星が巡り会える静かで特別な夜だから。引き裂かれた恋人が巡り会える唯一の日なのに自分はもう二度と会えないから。気持ちが高ぶってどうしても涙が溢れてしまう。

ぼろぼろとこぼれる涙と同じくらい彼女への気持ちも浮かんできて、自分はもっと彼女を幸せに出来たのかも、とまで考えてしまいます。彼はすごく優しい人です。

 

 

 

2番は玉森くんのパート。真っ白の衣装に身を包み、悲しむ宮田くんの上から声を降らせる玉森くん。ここは亡くなってしまった彼女目線の箇所です。愛おしさと包容力が溢れる、涙をこらえたように感傷的な玉森くんの歌声が曲の世界を色付けます。

1番サビで彼が後悔していた、"もっと幸せに出来たのかな"というところのアンサーがAメロの冒頭にきています。彼は1度だけ、短い台詞だったけど彼女に愛を伝えていたのです。彼女はそれで十分幸せでした。

でも彼女が一方的に彼を見ている状態だからそれを伝えられることも出来ず。涙で濡れる頬に触れたいけど、一瞬でさえもそれは許されないから。せめて月明かりのあたたかさで彼を包んでほしいと願う、なんていじらしくて綺麗な歌詞なんだと思います。

悲しみに暮れる彼を見て、最後に愛した人が私で良かったのか。いっそのこと出会わない方がよかったのではないか。なんて考えてしまいます。彼女も彼と同じくらい優しい人です。

 

 

 

そして2人が離れ離れになり幾つもの夜を超えたあと。ラストの掛け合いからの大サビは1番大きく盛り上がる部分です。ステージでは溢れ出す感情のまま相手に手を伸ばすけど絶対に触れることはないダンスをしていました。

 

彼女を失って何度目かの七夕の夜、今年も二人が出会ったはじまりの場所で夜空に彼女へ願いを投げる彼とそれを涙ながら見守る彼女。しかし今年は彼の様子がいつもと違う。彼女のいない世界に耐えきれなかった彼が何かしらの手段を使い"君の側=天国"へ行こうとしています。彼女は必死に止めるよう声をかけますが彼には届かない。それを見かねた星の精(玉森くんの周りを回っていた白い衣装のJrが恐らくその概念?)が彼女を引っ張って彼の元へ届けます。

彼女の声が聞こえてすぐに踏みとどまる彼。しかし声と気配を感じるだけで姿ははっきり見えない。辺りを駆け回って無我夢中で手を伸ばす彼と、それを追いかけながらこんなに全身で愛してくれるのが私なんかで良かったのかと問いかける彼女。

やっと捕まえることができて抱き締めた直後、夜が明けて彼女は消えてしまいます。BE LOVEの1番の歌詞にもある通り、彼女の体温は朝日がかき消してしまうほどほのかなものでしたが、生きて欲しいという彼女のメッセージを受け取った彼は自害するのを止めます。最後は二人とも、どうか離れた場所でもお互いが笑顔でいられますようにと願いをかけます。

 

 

 

 

 

こちらがひとつの解釈。

しかし私は、捉えようによってはもう一つ違った物語が見えてくるのではないか…?と思いました。かなりのバッドエンドですが。

 

※これ以降は解釈というか、もはや私が勝手に作った物語なので観覧注意です

 

 

 

 

 

私がそう思ったきっかけは、2番サビの後半に出てくる、"曇り空だって雨の夜だって彼を見ている"というワード。これがどうしても引っかかったのです。彼が言うとおり彼女は「星になった」のなら、雲が邪魔する時は彼を見下ろすことは出来ないはずです。なのにどうしていつも見ていることが出来るのか。

恐らく彼女は星ではなく、まだこの世に未練を残す幽霊としてこの世を彷徨っているのではないかと思いました。

 

すると、ライブでしていた宮田くんが玉森くんを抱き締めた瞬間に消えてしまった演出の意味が変わってくると感じました。それを踏まえた上で2番以降~最後のサビを考えてみます。

 

彼に寿命が近づく頃、星になって彼女に会えますようにと巡り会った場所で願います。もうすぐ行くから待っててね、という意味も込めて。

そしてその時が来て天国へ昇る途中、彼を見下ろしていた彼女と巡り会う。互いにすぐ気付いて手を伸ばし合うけど、宙を舞う体は上手く操れない。やっと抱きとめたと思った瞬間、彼女は腕をすり抜けて宙に残り、彼だけ空へ上がってしまう。なぜなら、彼は現世に未練はなく星となる人なのに対し、彼女は彼と同じく星になったのではなく幽霊だから。

 

 

 

 

 

どっちにしろしんどすぎて自分でこれ打ちながら泣いてます(アホ?)

 

 

 

 


玉森くん主演映画のレインツリーの国を覚えてる方、いらっしゃるでしょうか。その伸さんとひとみさんのように、BE LOVEの二人は「何かしら障害のある恋愛をする二人」だと個人的に感じています。

二人でいる時間は自分には綺麗すぎて一歩踏み出すのも勇気がいるから、同じ歩幅で、なるべくゆっくり育んでいこうという世界。

 

 


こんなに相手思いで優しい二人なのに、離れてしまうなんて。一瞬でも抱き合うことが出来たのが良かったのかはきっと彼らもわかりません。また七夕の夜に奇跡が起きて一秒でも再会出来ることを願います。

宮田くんと玉森くんのクリアでやわらかな世界が紡ぐ愛の歌は本当に綺麗。

 

 

 

 

 

このブログを執筆するにあたってBE LOVEと星に願いをばかり聞いてたらしんどくなって、多分どのキスマイのラブソング聞いても泣きそうになるくらいになってしまった

私にはもうスナックSHOW和しかない(なんで?)