THIS CRAZY LOVEがツボを突いてくる
THIS CRAZY LOVE、ツボです。
視聴からもう好きだった。ひと聞き惚れ。
キスマイにずーーーっとずーーーーーーっと切ない系の大人R&B歌って欲しいって願っててまして、最近そういう系統増えてきて嬉しかったのですがどストライクがここで来ました。
これに収録されてます↓
わりと分かりやすい歌詞だからよくやってる歌詞解釈はしなくてもいいかな~~って思ってゆるく書いてみたら結局解釈みたいになってしまいました。もはや病気?
ですがダラダラ書くのもアレなんで今回は章立てしてみました!!!
★藤北のAメロ
★弱さの玉森くんと強さの二階堂さん
★ひたすらに悩む彼
★ついに彼が動く
★怒涛のクレイジーラブ
タイトルセンス無いのは許して。
★藤北のAメロ
冒頭を担当したのは藤北。
今まで固まってしまっていたキスマイの歌割りの概念として、藤北がほとんどの歌い出しを担当していましたが、本来北山さんが合うのは「バックサウンドが小さく北山さん本人が主人公となり歌の世界に引き込むパート」、藤ヶ谷くんは「たくさんの音が重なる中でも上手く声を溶け込ませスタイリッシュにかっこよく見せるパート」。
今回のアルバムは色んなメンバーが歌い出しを担当してします。THIS CRAZY LOVEが北山さんなのはこの特性を最大限に引き出しましたね。
この歌の特徴は、1番Aメロだけで二人の関係性がわかること。短い時間に大事なワードが沢山含まれています。
・出会ったタイミングが悪い→すでにどちらかに恋人がいる?
・許されるはずない愛→許されない、ではなく許されるはずない、と言っているところから、世間的・社会的に否定される関係。ほぼ浮気で確定。
・重ねた吐息→……あ、やったな???(オブラートに包むってこと知ってる?)
・夏の夜が切なくて冬の空が痛いのは君を思い出すから→ワンナイトとかじゃなく長期間に渡って浮気。
もうこの時点で大分アダルトなのに曲始まってまだ35秒なのヤバい。
★弱さの玉森くんと強さの二階堂さん
視聴時点で界隈がざわついたベビードールにしがみつく玉森くん。今回のアルバムのソロ曲もそうですが、玉森くんの歌声は男性のもつ "弱さ" を表現するのがほんとうに上手いです。直接的な言い回しはしてないものの、今どんな気持ちか、どういう表情で彼女を思い出しているか伝わります。
だんだん盛り上がるサウンドと共にやってくる二階堂さんのラップ。彼女との思い出の渦に吸い込まれたままそこに寄生して、先程の弱々しさが嘘かのように強気に終わりにしちゃいけないと決意します。ラップをする二階堂さんのスモーキーで苦みのある声はジャニーズではなかなか見ない危うさを感じます。
★ひたすらに悩む彼
2番になりメロディーがガラリと変わります。降り出した雨のようにどんどん止まらない気持ちを表現しているよう。掛け合いのようなパートが続きます。(カラオケで歌うと死にます)
彼は午前二時頃にぐるぐる頭を回らせています。冷静になって二階堂さんのラップパートの歌詞がヤバい。直接的すぎる。Face lineとか愛し合うFlowとか絡み合うとかもうそれ中のそれじゃん。
しかしここの直後にキーワードが隠されていたりするんですね。
宮田くんパートの「エゴとエゴのぶつかり合い」
このエゴって、お互いが欲しい時に相手を求めてしまったことなのかなって思いました。
最初はその時の好きだという感情で体を重ねたのが、だんだん寂しい時やむしゃくしゃする時に呼び出すような関係に。愛だと思って会っていたのがただの身体目的に変わり、気持ちがすれ違ってしまって、最終的に優しく受け止めるフリまでするほど関係が壊れてしまった。
★ついに彼が動く
関係が壊れた、というと結局二人はどうなったのか?実はここまで、今現在二人の現在は明確にされてなかったんですね。しかしCメロの藤ヶ谷くんパートでそれに繋がると思われるワードが。
「振り返らない君の強さ」
恐らく、もう浮気をしている関係性では無くなっていますね。体を重ねたのも過去のこと。彼女は全て整理し前を向いて歩いている。
…なのに彼は生まれ変わって愛すると言っている。ここがこの歌の怖さです。彼女の気持ちはもう無いのに愛し続けている。
そして一瞬だけ時が止まったように音が止み、二階堂さんのスパイシーな低音が響き、それを追うように北山さん千賀さんがハモリます。
ここカッコよくて「ハァン、、、」と毎回聞き惚れていたのですが、よくよく歌詞を見てみます。英語弱いのでLINE翻訳という超安易な手段で調べてみると…
(ゾッッッ)
待って待って待って、こんな狂気に溢れてると思わなかった。ヤバいじゃんこいつ(主人公)これから絶対彼女のところに向かうじゃん午前二時でも構わず走ってくじゃん
そしてここから狂気のオンパレードがはじまります…
★怒涛のクレイジーラブ
裏でイェイイェイゆってるスーパー千賀さんタイムがよりサビの狂わしさを引き立たせていますね。千賀さんのフェイクは主人公の高ぶる感情を表現する力を持ってますから。
ずっと歌ってた午前二時に壊れた彼の心って、自制心のことだったんだとここで気付きます。
ユノーアイムセイン?も恐らく
"You know I'm sane? " 僕が正気なことを知ってるよね?
ですよね。
最後、まだ離さない→まだ離せない→もう離さないになってるの地味にヤバイです、ほらやっぱり彼女のとこ行って抱きしめちゃってるよ
ξ*‘ ー‘) つまりForever
やめなよ離したげなよ、、、(怖すぎて女性に感情移入)
最後、またバックサウンドがない状態で北山さんのソロで締めているのも上手い。最初と同じ。この無限ループにとらわれて彼はここから抜け出せないという意味なのかなとまで思います。
最後怖すぎて私の感情が入ってしまいすみませんでした。
THIS CRAZY LOVEは特に二階堂さんと宮田さんの使い方が上手いなあ~~と思いました。
この歌がこの歌詞を持っていながらも女々しい印象にならないのは、スタイリッシュな音かつ二階堂さんの男らしいラップが沢山あるからだと思います。I SCREAMあたりから彼の掠れた声質を生かしたラップを取り入れ始めましたが、FREE HUGSでは二階堂革命か?てくらいラップしてますね。いいねカッコイイよタカシ
前述の通り玉森くんは男性の "弱さ" を表すのが得意ですが、宮田くんは "やるせなさ" を表すのが実は上手いんです。
宮田くんは嵐の二宮さんと同じく曲によって歌声の雰囲気を変える人です。君想いや蜃気楼のようなミディアムバラードは声のトーンで主人公の寂しさを痛いほど伝える力を持っています。真逆の性質を持つ二階堂さんと交互に歌うことで、より互いを引き立たせていますね。ちなみにこれFlamingoの2番でも同じ手法やってます。
こうやってメンバーひとりひとりの異なった武器を活用する場面が多いのが今回のアルバム。THIS CRAZY LOVE以外にも唸るパート割りが沢山あります。思うことも沢山あるのでその都度ツイートしようかと思います。うるさい予感ですね。すみません。
キスマイの歌ってワンナイト系のチャラめなのはいくつかあったけど、こんなに重めに執着してるのは始めてじゃないですかね。
……
あ、だからTHIS CRAZY LOVEなのか………(今理解)